万葉集シリーズ「紅葉」
美しい人や花をたとえとし、歌や物語を表現します。
美しい女性が、万葉集の詩歌が表している情景や心情の象徴となっています。そして、その姿と画面に散りばめられた文様が組み合わされ、旅情、故郷、恋心、哀悼、永遠の人の心を描くのです。
また、日本の山野草と文様が、源氏物語の豪華絢爛な宮廷生活における女性達の物語を美しい絵画としています。
源氏物語シリーズ「若菜・下」
日本人の心から生まれた文様を、油絵具が緻密に描き、見たことのない新しい絵画を創り出しています。
人の願いや祈りを表現する伝統文様、それは、今も日本人の生活の様々な場面に見られます。その文様を、西欧写実絵画の素材であった油絵具で描き、繊細で美しい画面を築き上げています。また、日本古来の、金銀、螺鈿を使った技法も、この現代絵画へと活躍の場を移しているのです。

この革新的な美しさを、その眼で確認して下さい。
その魅力は見る角度や照明で多彩に変化します。グレーに映っている背景も雲母を含んだ絵具で塗られ、実際は輝く白となっています。また、髪の流れは、油絵具の強い筆跡を生かした表現で、光を受けることにより繊細な流れが見えて来ます。
今年秋の東京個展の前にオフィシャルサイトの作品集をご覧下さい。