アメリカの家庭で子供に固定電話を与えるのが流行っていると言う記事が、少し前のウォール・ストリート・ジャーナルにありました。その中の話の流れで出てきた本が、「不安の世代 スマホ・SNSが子どもと若者の心を蝕む理由」です。
人気の本らしく図書館でも貸し出し中で予約を入れ待つことになりました。幸い数日で借りることができ、けっこう厚い本ですが一気読みをしました。原注も豊富で、更にオンライン付録として詳細なデータを確認できるようになっています。
まだ確実とは言えないこと、反対意見があることも誠実に述べ、偏見や独断を排する姿勢は伝わってきます。私がこの本に惹かれたのは、スマホやSNSに対する忌避感情で、私の偏見と独断からですが。
この中では、16歳までの成長期にスマホとSNSを生活に取り入れると、どう言う障害が起こりうるかを多くのデータを元に詳細に述べています。これを読んだ直後は、制作の広報手段としていくつかのSNSを使っていることに罪悪感を覚えて、大した効果を上げている分けでもないのでもう全部止めようかとも思いました。
特に多くのSNSが相次いで参入したショート動画は、問題があっても競争なので止めるわけには行かない悪循環の例となっていましたから、作り置きで溜まっているショート動画をYoutubeにだけ少しずつ流しながら、今後どうするか、ショート動画の制作は中断して考えています。
この本の中ではいわゆるZ世代が被った被害を扱っているのですが、私のようなW世代は、その意味では健全な環境で成長した分けで、スマホもSNSも問題なく使いこなせるのかも知れません。しかし、Z世代が追い込まれた精神状態は、私自身の性格からくるものとシンクロしているようです。
もちろんZ世代とは違って、スマホやSNSと出会った直後から自分の性格との不一致は自覚していましたから、それなりに距離を取ってきました。しかし、精神の力も歳を取り衰えていきます。それで更に警戒を強め、スマホは10年選手でセキュリティが強くはないのでSNS系のアプリは削除し、夜間のシャットダウン、そして週末は終日オフにしています。
少しばかりのSNSは、現実の人付き合いと同じレベルでやっていくのが自分の限界かなと思っています。SNSの内部告発者は語ります。「私は元々がハッカーなので、人の心の脆弱なところを狙うのです。」相手は心理学の専門家でもあります。SNSに対抗なんてできません。逃げるが勝ちです。

