自分の視覚経験が作品によって客観化された時、その作品はひらかれていると言っていいのかと考えた。好きな若手画家ふたりの画集を見ていて少し弾かれるような微かな違和感を覚えるようになった。好きなのに私にとっては閉じているのかも。
感動によって何か言ってみたくなる。言語化出来ないことを分かっていても。それと比べれば評価の方が誤解が少ない。
画家を天職と思う人がいる。私には実感がない。ドガは芸術とは正当には結婚できないと言った。絵画に嫌われても制作は続ける。
若い頃、自然から学べと様々な機会で言われた。「自然」と言う言葉をどう使っているのか、どのレベルで語っているのかが問題だ。「自然は芸術を模倣する。」このことも理解しての助言なら傾聴に値する。
イーユン・リーのエッセイを読んでいて、本筋とは関係ないが、友人に恵まれた人だと思った。寄ってきた愚かで心ない人々の存在がそれを支えている。嫌なやつがいるから好きな人もいる。対立概念を持たない宗教があるのかと横道へそれて考えた。

