退屈に耐える練習

エスキース

昨日、ラジオで金閣寺が放火で焼失した日とか言っていました。この件に関しては三島由紀夫の小説が有名ですが、私的には小林秀雄の評論の方を良く覚えています。

それで、久しぶりに彼の全集を取り出してめくってみました。すると、「金閣焼亡」と同じ巻にある「偶像崇拝」のラストが、現代のショート動画に顕著にみられるタイパ思想の対極として再確認できました。

「私も現代人だから敢えて言うが、絵を見るとは、解っても解らなくても一向平気な一種の退屈に耐える練習である。練習して勝負に勝つのでもなければ、快楽を得るのでもない。理解する事とは全く別種な認識を得る練習だ。」

小林秀雄の時代を越えて現代なら尚更無理な注文でしょうが、それでも届く人には届くと信じて制作を続けていくしかないと思っています。

(画像は近作エスキース)