Nobodyからのあれこれ 2

公演の水飲み場

販売作品への署名について悩んでいます。この工房の考えの基本は、購買に当たって作者ではなく作品を選んで貰うことにあります。

芸術作品は作者の自己表現であって、自己主張ではありません。あえて言えば、作品にはどうしようもなく作者が現れてしまうもので、それを意識する必要はないのです。

さらに、その作者に取って自分自身・「私」とは何か、答えを見出すのが難しい手に負えない形而上学があります。そんなことを考えると、作者をブランド化してアピールしていくことには疑問を感じるのです。

しかし、作品を販売する際には、社会的信用として、それを描いたのは何処の何者であるかを明確にする必要があります。

それで今、ひとつの妥協として検討していることは、絵を描いた人の画歴等を全面には押し出さなくとも、知ろう思えば容易に分かるようにはする。

でも、画家(創作者・制作者)とは記せず、製作者・作図担当者と表示する。作品に書くサインも、作家風のローマ字表記ではなく、普通の日本語楷書とする。それはラベルにして作品裏側に貼る。そして、これは作者の自己主張でなく、作品を作った責任者を明記するためのものであることを考えて、作者の実印を押す。などなど。4月上旬の販売開始に向けてこんなことをあれこれと考えています。