
最近、辛島美登里さんの歌をよく聴いていて、特にカバーの「Woman”Wの悲劇”より」がお気に入りです。しかし、これを良いと思うのは歌手の力だけではないわけで、作詞家・作曲家の力が合わさってのものです。
でも、広く考えてみれば、ひとりで無から新たな表現を創り出すことができないのは当たり前のことです。同時代の人々の協力関係だけではなく、創作は伝統、文化の継承から外れたところにはあり得ません。
それに、私の好きなラスコーの壁画や、クバ族のアップリケ等は、何人で描いたのかも分からなかったり、誰が作ったのかも不明です。
現在発表しているルネサンス期の古いデッサンを模した作品のシリーズは、YouTubeとは真逆の自分を確認し、ではとデッサンにちょとした遊び心を加えて出発したものです。
それがはからずも、本気の創作になり、制作の影響関係を明確に出し、時には「作者不詳シリーズ」としてみたり、今では、音楽のように、絵画にもcoverがあって良いだろうと思っています。
まだ始まったばかりでどうなるか分かりませんが、独創性や作家性に挑戦する(ある意味、否定する)試みは自分にとって楽しみでもあります。