ネットショップをオープンしました。

ショップ

先日、当デジタル工房「桂」のネットショップを、開店前の下見状態から作品在庫を登録して開業しました。

仕事としては、今まで絵を描くことに専念してきて、自分で販売するのは初めての経験です。にもかかわらず、少々無謀にも先の見通しをしにくい実験的なことをしています。

その特徴は、絵のサイズが全て同じ(額縁の使い回しができる)、作品はデジタル画像のプリント、しかし、いわゆる版画と違って発売枚数を限定していない。オリジナルの作品が多数ある(原画作品なるものはない)。それで、価格は低く抑えられる。

また、その価格設定では、音楽CDや書籍からあまり離れないようにしました。版画より安く複製画より高くです。

そこで一番の問題は、作品購入のイメージとして想定した、音楽や文学を受け入れているような形の生活習慣が世の中にないことです。

ゆえに、例えばサイズが規格化され同じ額縁が使え小さな作品(A4)なのでコレクションが簡単と言っても、現実の音楽CDや小説のようには好きな絵を選ぼうにも、同じサイズ・低価格の選択肢がない。

そして、別次元の問題として、絵を所有することがCDや本を所有することと似たような感覚になれるかと言うことがあります。絵を占有することよりも生活の中で絵を見ることへの価値観の拡張が必要だと言うことです。

難しい問題が山積ですが、色々と対策を考え、いたずらに結論を急ぐことなくコツコツと制作・営業を重ねていきたいと思っています。