絵の値段について

コーヒーショップ

いわゆる自由業をやっていれば、商品やサービスの価格設定は自分の考えしだいで、まさに自由であると共に反面色んなリスクも伴います。絵を売る場合も高すぎても安すぎても問題があります。

そこで考えるのが適正な価格とは何かです。一般的には販売実績等から号あたり幾らでしょうか。しかし、工業製品と違って同じ大きさでも、絵は一枚一枚描かれる度に質が変化します。その差は農産物よりも大きいのが普通だと思います。

私もかつては号幾らと決めて販売していましたが、これからは作品によって同じ大きさでも価格を変えて良しとします。発想から仕上げまで一点一点別々に創り上げる美術品や工芸品が大きさや重さで価値が決まる分けがありません。(最も絵の市場における価値と本質的価値は別物でしょうが)

あれこれ考えて、これからの作品販売価格は、とりあえずの暫定的な考えですが、労働と経費から決めてみます。制作時間に時給を掛けそれに材料費と諸経費を足して目安にします。しかし、質の問題もあるので、出来によっても少し上下させるつもりです。

ところでその時給の設定です。ひとつの案は、自分の油絵作品である万葉集シリーズ・源氏物語シリーズの価格をもとに計算すること。細かい文様を手描きで画面全体に施すには膨大な時間が掛かりました。また、金・銀・螺鈿、最高級カンバス、手の込んだ額装を考慮すると時給は高いものには決してなりません。従って、油絵と言えども価格は安価なものになってしまいますが当面はこれで行こうと思っています。